2016年1月8日金曜日

ラテラルシンキング研修ってメジャーですか?


ラテラルシンキング研修ってメジャーですか?

2011年当初はマイナーでした

ずるい考え方~ゼロから始めるラテラルシンキング入門が出版された2011年当初はマイナーでした。

扱っている会社も、当社、創客営業研究所を含めて2~3社くらい。
ところが、ここ数年で10社近くに増えています。

あおり気味に言えば、ラテラルシンキング研修を扱う会社は、なんと300倍になっているのです。
ラテラルシンキングが求められているからこそ、提供する会社も増えているのですね。

実は、昔からある考え方

ラテラルシンキング自体は1970年代に流行した思考法です。
当時は、ニューシンキング(新しい思考法)と呼ばれていました。
とはいえ、すでに半世紀も前ですから、新しい思考法といってもねぇ。

ラテラルシンキングは水平思考とも呼ばれ、日本人にとってはお馴染みの発想法です。
吉四六さんや一休さんの頓智(とんち)です。
日本のみならず、欧州でのティル・オイレンシュピーゲル(Till Eulenspiegel)に、北欧では小さなバイキングビッケ(Vicke Viking)。
ラテラルシンキングは古今東西あるわけです。

なぜ、ラテラルシンキング?

では、なぜ、ラテラルシンキング研修が注目されているのか?

それは、2004年に日本の人口が縮小に反転したからです。

いままでの日本の政策は「人口増」に最適化されています。
こうした社会情勢が2004年から逆転します。
つまり、人口増であれば、物は増えた人口の分、足りないので作れば作っただけ売れます。
今から半世紀前のベビーブームと好景気は連動しているわけです。
これが、高度成長時代です。

効率よく物を作るにはロジカルシンキング(論理思考、垂直思考)が適しています。

ところが、効率よく物ができると、今度は物が増え過ぎて、どれを選べばいいのか分からなくなります。
智恵の絞りどころです。
そこでテラルシンキングの登場です。

ラテラルシンキングを使った事例

昭和時代の事例を紹介します。
万年筆のパイロットは、モンブランやパーカーといった高級万年筆と東南アジア製の安い万年筆との板挟みで苦境に陥っていました。
一般消費者には、パイロット製の万年筆を買おうとは思わなかったのです。
効率よく生産しても、そもそも買ってもらえません。
高性能化と言っても万年筆ですから限界があります。
ロジカルシンキングでは行き詰まったのです。

そこでラテラルシンキングの登場です。
パイロットは万年筆は筆記用具という概念を離れて、万年筆をファッションにしようと考えました。

「はっぱふみふみエリートS」
大橋巨泉がブラウン管から謎の言葉を発します。

このCM以降、パイロット万年筆の製品「エリートS」は大ヒット。
もし、万年筆の性能をCMしていたら、ここまでヒットしなかったでしょう。

こうした考え方には、コツがあります。
ラテラルシンキング研修で取り扱う「抽象化」を使った一例です。

ということで、時代が変化するときには「いままでの考え方の延長線」では解決できなくなります。
従来の枠を超えた、新しい考え方が必要になります。

それで、ラテラルシンキング研修に注目が集まっているのですね。

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ソウキャクエイギョウケンキュウショ

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日本で一番ラテラルシンキング(水平思考)関連の書籍を書いている筆者が
直接講師を務めます。

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