2016年1月8日金曜日

創客営業とストーンスープ

創客営業とストーンスープの物語
企画は、ものごとをはじめるチカラ。
編集は、ものごとをわかりやすく伝えるチカラ。
創発は、予想を超えて目的に達するチカラ。


最近の結論。

目標をつくるな!

目標をつくると、目標達成が目的化してしまう。
また、目的のために、細かな目標修正が必要だ。
そんなコトしているくらいなら、目標なんか無くってよい。

たぶん、大量生産の工業化時代にこそ目標が必要だったはずだ。
少品種生産、情報化社会には、目標が頻繁に変わってしまう。
もちろん、永遠に目標が不要と言っているのではない。
いまのような変革の時代には、目標がない方が都合がよい。


創発がらみで、面白い話を見つけた。

ストーンスープという話だ。
ネットで探すといくらでも出てくるだろうが、簡単なあら筋を。
ストーンスープの物語
ある旅人が、貧しい村にたどり着いた。
旅人は、村に泊めてもらおうと戸を叩くが誰も応じない。
貧しい村では、昔あった飢饉の時以来、食べ物があっても無いフリをしている。
誰もが信用しなくなっていて、疑心暗鬼になっている。
そこで、旅人は火を熾し鍋に石を入れて煮はじめた。
あまりにふしぎな光景なので、それを扉の陰から見ていた村人がよってきた。
何をしているんですか?ストーンスープをつくっているんですよ。
旅人は一口鍋の湯をすすると、何か野菜を入れると、もっとうまいんだけれどな。とつぶやいた。
すると、村人は、ニンジンならありますよといって、ニンジンを鍋に入れた。
そうしているうちに、村人がよってきて、次々にいろいろなものを入れはじめた。肉やら野菜やら魚やら。
やがて、村中に旨そうな匂いが漂いはじめた。村人達はスープをすすると、その旨さに感嘆した。
想像をまったく超えた美味となった。その夜は、村人達が何年ぶりかに、鍋を囲み、みなで語り合った。
これが大まかな筋だ。

どうだろう。

ストーンスープには、目標がない。
ストーンスープという旗(目的)だけだ。

肉が何キロ欲しいから、用意するという目標がない。
勝手にストーンスープがつくられていく。

ストーンスープは、村人も旅人すら想像を超えた結果をもたらした。

旅人は泊めてもらう目的を達しただけでなく、歓待された。
村人は仲良く鍋を囲んで語り合った。
  • 企画は、ストーンスープ
  • 編集は、野菜があれば旨くなるんだけれどなというつぶやき
  • 創発は、みながアイディア(自分の持つ食材)を出し合う
・・・途中で、イチゴ大福などを入れそうな輩がいたら、旅人(ファシリテータ)が制限しただろう。

Wikipediaなどは、編集合戦のような問題はあるにせよ、ストーンスープがつくられているのではないか?
創客営業というストーンスープは、どんな味になるのだろうか?
ワクワクする。

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