ラテラルシンキングで抽象化
『もし、わたしが、顧客に望むものを聞いたら、「もっと速い馬が欲しい」と答えていただろう』これは自動車王フォードの言葉です。
フォードは、お客様が知っている移動する方法を「馬車」といったに過ぎないと悟ったのです。
そのため、フォードは、具体的な「馬車」を「速く移動できる何か」に抽象化したのです。
速く移動できる何かを実現できれば、お客様は馬車じゃなくても何でも構わないのです。
これが抽象化です。
IT営業が勧めるサーバーという具体化は、データを保存する何かに抽象化したら「たまたま」クラウドだった、ただそれだけなのです。
だから、クラウドも別の何かが出てくれば、当然、何かに置き換えられるでしょう。
日本人は昔から抽象化が得意?
さて、この抽象化は日本人は得意でした。
「でした……」というのは、いまの日本人は得意じゃなくなってきています。
抽象化は別の言葉で表現すれば「見立て」です。
茶道で言うと茶碗に景色を見いだすというのです。
茶碗は高熱で溶けた塗料(釉薬)が思いもしない模様をつくります。
この模様を想像力を働かせて景色と見立てます。
千利休は、古めかしくて地味な様を好みました。
いわゆる、わびさびです。
これを理解できると、(つまり想像力が秀でているということで)風流人だということになります。
秀吉、分かりやすいことが好きだったので、一目見ただけで豪華だと理解できる金銀ピカピカを好みました。
現代人は、忙しいこともあって想像力を働かせる暇がありません。
だから、見立ては不得意です。
「でした……」というのは、いまの日本人は得意じゃなくなってきています。
抽象化は別の言葉で表現すれば「見立て」です。
茶道で言うと茶碗に景色を見いだすというのです。
茶碗は高熱で溶けた塗料(釉薬)が思いもしない模様をつくります。
この模様を想像力を働かせて景色と見立てます。
千利休は、古めかしくて地味な様を好みました。
いわゆる、わびさびです。
これを理解できると、(つまり想像力が秀でているということで)風流人だということになります。
秀吉、分かりやすいことが好きだったので、一目見ただけで豪華だと理解できる金銀ピカピカを好みました。
現代人は、忙しいこともあって想像力を働かせる暇がありません。
だから、見立ては不得意です。
封筒を貼るには何を使う?
封筒を締めるのに、スティック糊やセロハンテープが必須です。
昔の日本人だったら、そんな気の利いたモノはありませんでしたから、ご飯粒を練って張ったでしょう。
スティック糊、セロハンテープ、ご飯粒は抽象化すると同じモノです。
ようするに封筒を止められれば、なんでも良いのです。
さて、ラテラルシンキング(水平思考)を得意とする人は、この抽象化を無意識におこないます。
封筒と言ったら、ご飯粒が使えるねと想像するのです。
普通の人なら、封筒とご飯粒に関連性を見いだすことは困難です。
まず、封筒の使い方は……封筒に書類を入れて、閉じる。
このときに糊が必要。
糊がなければ、買ってこなければ……。
ここで、ようやく、ご飯粒で代用できかも? という考えが浮かびます。
突飛なアイディアに見えますけれど、分解すると、ちゃんと筋が通っているのです。
昔の日本人だったら、そんな気の利いたモノはありませんでしたから、ご飯粒を練って張ったでしょう。
スティック糊、セロハンテープ、ご飯粒は抽象化すると同じモノです。
ようするに封筒を止められれば、なんでも良いのです。
さて、ラテラルシンキング(水平思考)を得意とする人は、この抽象化を無意識におこないます。
封筒と言ったら、ご飯粒が使えるねと想像するのです。
普通の人なら、封筒とご飯粒に関連性を見いだすことは困難です。
まず、封筒の使い方は……封筒に書類を入れて、閉じる。
このときに糊が必要。
糊がなければ、買ってこなければ……。
ここで、ようやく、ご飯粒で代用できかも? という考えが浮かびます。
突飛なアイディアに見えますけれど、分解すると、ちゃんと筋が通っているのです。
ラテラルシンキングは突飛に見えるけれど…
ラテラルシンキングの天才は、一見、無関係に見えることを繋いでしまうのです。
でも、我々凡人は、そう簡単につなげません。
だから、トレーニングが必要です。
でも、我々凡人は、そう簡単につなげません。
だから、トレーニングが必要です。
絶対似ているぞ!?トレーニング
ちょっとやってみましょう。
「電気スタンドとペットボトルはよく似ている」
ここでは、言い切ってしまうことがコツです。
で、言い切ってしまうと頭の中は「?」で一杯になっているはず。
コレがいいのです。
人間の脳は、不安を嫌います。
不安というのは、わからないことがあると生じます。
だから、不安を解消するには答えを知ることなのです。
テレビのクイズ番組では、答えはCMの後でというのは、不安な状態を解消するまで(つまり答えを知るまで)チャンネルを変えないだろうと言う、たくらみなのです。
で、電気スタンドとペットボトル。
「頭をヒネって使います」
電気スタンドは、頭(スタンドの傘)のスイッチをヒネってつけます。
ペットボトルは、頭(文字通りキャップ)をヒネってふたを開けます。
で、どちらも、頭を切り替えたいとき、つまり頭をひねっているときに使います。
電気スタンドは勉強しているから、知恵を出そうと頭をヒネる。
ペットボトルは、ほっとひと息入れたい時、よしこれからやるぞ! と切り替える時。
ま、「整いました」がキャッチフレーズのお笑い芸人ではないので、これくらいで許してください。
「電気スタンドとペットボトルはよく似ている」
ここでは、言い切ってしまうことがコツです。
で、言い切ってしまうと頭の中は「?」で一杯になっているはず。
コレがいいのです。
人間の脳は、不安を嫌います。
不安というのは、わからないことがあると生じます。
だから、不安を解消するには答えを知ることなのです。
テレビのクイズ番組では、答えはCMの後でというのは、不安な状態を解消するまで(つまり答えを知るまで)チャンネルを変えないだろうと言う、たくらみなのです。
で、電気スタンドとペットボトル。
「頭をヒネって使います」
電気スタンドは、頭(スタンドの傘)のスイッチをヒネってつけます。
ペットボトルは、頭(文字通りキャップ)をヒネってふたを開けます。
で、どちらも、頭を切り替えたいとき、つまり頭をひねっているときに使います。
電気スタンドは勉強しているから、知恵を出そうと頭をヒネる。
ペットボトルは、ほっとひと息入れたい時、よしこれからやるぞ! と切り替える時。
ま、「整いました」がキャッチフレーズのお笑い芸人ではないので、これくらいで許してください。
抽象化では、機能分解
このプロセスは、抽象化の機能分解という作業を頭の中で始めます。
電気スタンドの機能 ペットボトルの機能
電気コンセントを繋ぐ ×
× 液体を入れる
勉強する時に使用 △
スイッチを捻る ○キャップを捻る
捻るについて共通点を見つけた!
捻るついでに、勉強だから頭を捻るも共通だ(これはセレンディピティ)。
ということで、この機能分解が頭の中で展開されるのです。
ここでの電気スタンドはスイッチを捻るタイプです。
ボタン式だと、別の回答を導くために、機能分解を続けていきます。
話を戻すとIT業界なら、サーバーの機能分解をして、ユーザーの目的も機能分解します。
この機能分解したうえで、共通点を探るトレーニングは、ユーザーの目的にあったソリューションが売れるようになるでしょう。
ソリューションとは、決して持てて、見えて触れるモノばかりではないのです。
解決策の提案がソリューションの提案です。
あるSIerで「我が社では、残念ですが、御社のソリューションは扱っていません。」という冗談みたいな返答がありました。
ソリューションは解決策の提案なので、そもそも有るとか無いより以前の話になります。
電気スタンドの機能 ペットボトルの機能
電気コンセントを繋ぐ ×
× 液体を入れる
勉強する時に使用 △
スイッチを捻る ○キャップを捻る
捻るについて共通点を見つけた!
捻るついでに、勉強だから頭を捻るも共通だ(これはセレンディピティ)。
ということで、この機能分解が頭の中で展開されるのです。
ここでの電気スタンドはスイッチを捻るタイプです。
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そこまで、思い詰めることはありません。
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起業準備中の個人から、中小企業の社長、上場企業の人事担当者まで、
意外と気軽にご相談も頂いていますから、安心して下さい。
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