2016年1月8日金曜日

アンケートでわかった! 自治体職員も変革が必要だと意識したこと。

ラテラルシンキング研修は非営利団体の商工会議所や自治体からも問い合わせが増えています。

当然だと思いますよ。
予算の限られているところで、いろいろな課題を実現しなければならない。
しかも、前例にない課題が次々とやってきます。

そうしたときこそ、ラテラルシンキングは有効です。

今回のコラムでは、ラテラルシンキング研修に参加した職員のアンケートをピックアップします。

前提から抜け出すといった発想

前例踏襲に捕らわれない
「今後、前例踏襲に捕らわれず、新しい発想で仕事に取り組もうと感じた」
【解説】
自治体といえば、前例主義の総本山と思われています。
いままでは、「前例がない」は断る言い訳として使われていました。

ところが、前例がない事態ばかりになってきたのです。
たとえば、グローバル化によって日本で働く外国人が普通になっています。

日本の常識は通じないわけですから、いままでの発想では対処できないことも増えているのです。
そうした状況で、ラテラルシンキング研修の受講は効果的でしょう。

配付資料が無くてビックリ

配付資料がないことにビックリ
「配付資料について、最初なにもなくてビックリしたが、自分が本当に書き留めたいことをピックアップして記せたので良かった」
【解説】
ラテラルシンキング研修は配付資料を無くしました。(ワークシートを配ります)
その代わり対話を重視しています。

対話型の授業は、もともとは紀元前からあります。

ソクラテスが実践していたのです。

ソクラテスの時代には文字がない? そんなことはありません。ちゃんとパピルスもありましたし羊皮紙という羊の皮に書いていました。
一方、弟子のプラトンは記述マニアで何でもかんでも書いていました。
だから、ソクラテスの逸話がたくさん残っているのです。

では、なぜ、ソクラテスは対話を重視したかというと、書き物は書いた時点で死んでしまうというのです。
対話は生きています。考えて答えなければなりませんし、忘れたくないのなら何が重要か考えて書かなければなりません。
ラテラルシンキング研修も2010年頃には130ページ程度の配付資料を配っていました。
ところが授業の最中にどんどん読んでしまって上の空(面白い読み物にしてしまったのが失敗でした)。
他の受講者は、せっかく資料に真剣に線を引いていたのに、その部分はすっかり忘れてしまったという人もいます。

実は、線を引くと安心してしまって、意外と覚えられないものなのです。
資料がなければ講師との対話しかありません。
結果、頭を使いますから学習内容が経験として刻まれるのです。

レジメがかるとそれだけで研修を受講した気分になってしまう

レジメがないだからいい
「今まで数多くの研修を受講してきたが、レジメがない今回の研修はとても良かった。レジメがかるとそれだけで研修を受講した気分になってしまう。その点、今回の研修はレジメがないため、より講師の話をしっかり聞こうと思った」

【解説】
なぜ、講師がレジメを用意するかといえば、簡単な理由です。

講師がラクできるから。

当たり前ですけれど、レジメ通りに進行すれば楽ちんです。
受講者も楽ちんです。居眠りしていても別の事を考えていても一向に構いません。
でも、受講中に別のこと(内職?)をやると、そもそもが時間のムダです。

せっかくの研修です。
一回だけ、真剣に受講して経験として刻まれれば、何度でも思い出して使う事ができるのです。

自治体職員向けラテラルシンキング研修は使えるか?

ラテラルシンキング研修は、非営利団体でも使えるでしょうか?
これ、予算が限られているからこそ発想が重要になります。

予算が限られている状況で、ラテラルシンキングとロジカルシンキングはどちらが有効か。
どちらかというと、予算を効率よく使うにはロジカルシンキングが大切です。

では、ロジカルシンキングを研修すべきとすればいいのかというと、そうでもありません。
実は自治体職員はロジカルシンキングに長けています。

ムリ、ムラ、ムダの排除はロジカルシンキング

当たり前といえば、当たり前なのですけれどムリ、ムラ、ムダをそぎ落とすにはロジカルシンキングです。
限られた予算を効率よく使うにはロジカルシンキングが便利なのです。

ただし、このムリ、ムラ、ムダは人間味と関係するところでもあります。

たとえば、
「前例がないことだからムリ。という相談に来た市民に回答をする」
「市民ごと個別対応すればムラになる。だからみな同じ対応するしかない」
「窓口に常に張り付いているのはムダ。市民が来たら対応すればいい」
これ、よく、お役所仕事といわれますね。

というように、ムリ、ムラ、ムダをすべて無くすと無機質で機械的な対応になってしまいます。
機械的な対応を繰り返していけば、すると思考もいずれ硬直化してしまいます。

前例のない現在はラテラルシンキングで乗り越える

現在のように、前例がないような現状(少子高齢化とかグローバル化で外国人が増えてきた)には前例主義はマッチしなくなるのは当然ですよね。

非営利団体でラテラルシンキング研修が採用される理由

このコラムでも何度か取り上げていますけれど、ロジカルシンキングとラテラルシンキングは対立する関係ではありません。
思考の拡散(発想を広げる)にはラテラルシンキングを使って、思考の収束(評価・検証)にはロジカルシンキングを使うとバランスが良いのです。

そうしたことから、自治体をはじめとして、商工会議所をなど非営利団体からの問い合わせも増えています。

今回は、非営利団体での実施、自治体職員研修アンケートを公開します。

目標を突き抜ける

達成したい目標の一歩先
「達成したい目標の一歩先を目標にすれば達成出来る」
【解説】
これ、徒競走でたとえるとわかりやすいです。
小学生に体育大会で50メートル走のコツを聞かれたら、55メートルをトップで走ることを目標にします。
人間は省エネにできているのです。
50メートルというと50メートル走りきるとスピードを落とすと考えますよね。
ところが、実際は50メートルの手前からスピード落としてしまうのです。
だから、10%目標を高くすれば、ゴールまではトップスピードを維持できます。

昔の兵法でも、弓矢で鹿を狙うためには鹿の上を狙えといわれています。
だから、目標は突き抜けた方がいいということです。

職員にとっても有意義

自治体職員にとっても効果的
「自治体職員にとっとても効果的な研修だと思います。多くの人が受講できれば良いと思います」
【解説】
アンケートに書かれていましたけれど。「失敗」は自分が認定することで、1つの事象でしかありません。
事象は自分にとって都合が良いか都合が悪いかというだけなのです。
その自分自身の都合を変化させてしまえば、むしろメリットにすらなるのです。
予算が限られている状況で何かしなければというときほど、ラテラルシンキングは活用できます。
マイナスの局面を一気にプラスに持って行けるからです。

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