最初に自動車の話をしましょう。
コンピュータの発展は、自動車の発展によく似ています。
自動車の初期は、エンジニアが運転までしていました。
当時のエンジンにはスターターが無かったので、始動は一人ではできません。
そのために、運転助手が乗っていました。
助手は、自動車のフロントにクランクを差し込んでぐるぐる回していたのです。
クルマが動かないときには、後ろから押す役割までします。
助手席という呼び名は運転助手が乗っていた名残です。
助手は運転手のナビゲートするだけではないのです。
さて、その助手席ですが、現在のクルマは助手がいなくても動かせるようになりました。
ナビゲーターとしての助手もカーナビが代行してくれます。
もう、助手は必要ないのです。
コンピュータの世界に話を移しましょう。
オフィスのコンピュータ化を推進していた時代、OAという呼び方をしていた時代です。
このときは、SEが必要でした。
コンピュータがしょっちゅうトラブルを起こしていたからです。
現在のコンピュータはどうでしょうか?
以前に比べるとトラブルが減っているはずです。
さらに、コンピュータが安価になったためにトラブルが生じたら、コンピュータを取り替えてしまえばいいのです。
今後はネットワークも外部に委託するようになります。
LTEやWiMax環境が整えば、地下や電波の届かないところを除きLANが不要になっていくからです。
LAN環境の整備とセキュリティは、通信キャリアが請け負うようになれば、リスクの移転もできます。
こうなってくると、社内に何人もいたSEは不要になります。
自動車の助手が不要になったのと同じです。
ITエンジニアは、活躍の場が減ります。
そのため、待機中のエンジニアが増えているはずです。
残念ながら、この流れは止まりません。
これからは、職種の転換が必要になっていきます。
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